「てんきや」コラム

#9: レーダー+アメダス=

季節外れの台風はようやく過ぎ去ったようですが、雨の季節はこれからが本番です。朝出かけるときには、帰る頃の天気予報が気になるのももちろんですが、「いま降っているか?」というのも気になるものです。いまどきの常時接続な環境であればウェブの気象情報サイトでデータを見ることもできますが、あなたはどんなデータを見ていますか?

気象庁の気象情報のページには、現在の降水量を見ることができる「アメダス」「レーダー」「降水量実況・予想」という3種類のデータがあり、それぞれ特徴というか長所と短所があります。

まず、アメダス。雨・風・気温・日照時間を自動的に観測している、天気予報でおなじみの観測データです。ただ、アメダスの観測地点は日本全国に約1300箇所「しか」ありませんので、家の近くに観測地点が無ければあまりアテにはできません。また観測データが1時間毎にしか更新されないのも難点。テレビでは10分毎の観測値も使われているようですが、少なくともウェブ上では見たことがありません。

つぎ、レーダー。電波を四方八方に発射し、雨粒で反射した電波を受信することで降雨状況を測定しています。全国に20箇所しかありませんが、アメダスが点の観測であるのに対して気象レーダーは面の観測が可能なので、20箇所で日本全域をカバーできます。またウェブ上でも10分おきの観測値が発表されているので「いま、このあたりに雨が降っているか?」ということを確認するには最適です。ただし、レーダーが観測しているのは上空の雨粒なので、地上に到達するまでに蒸発してしまっていた、ということもあり得ます。というわけでデータの精度はアメダスに比べると劣ります。

さて、真打ち、降水量実況・予想分布図。降水量実況はまたの名を「レーダー・アメダス解析雨量」と言って、気象レーダーの観測データをアメダスの観測値で補正したもので、気象レーダーの守備範囲の広さとアメダスの精度の高さのおいしいところを併せ持ったデータです。さらに「実況・予想」という名前のとおり、現在の降水状況に加えて、6時間後までの1時間毎の降水分布の予想図も発表されています。短時間予報では夕立など急な雨もある程度は予測できるので(予測しきれないことも多々ありますが)、使える予報だと思います。短所としては、データを合成する必要がある分だけ、最新データの発表に時間がかかる(10分少々)ということがあげられます。

このレーダー・アメダス解析雨量と降水短時間予報、これまでは1時間毎に発表されていたのですが、6月2日からは30分に1回発表されることになりました。今までただのレーダー画面を使っていた方も、これからはレーダー・アメダス解析雨量を見てみることをオススメします。

(2003/6/1)
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