「てんきや」コラム

#16: 六甲颪

18年振りの阪神優勝(R)がいよいよ目前となり、六甲おろしを耳にしない日は無いという感じですが、他のチームのファンの方にはすっかり秋風が身にしみる日々かと思います。というわけで今日は六甲おろし(応援歌ではない方)のお話。

六甲おろし、漢字で書くと「六甲颪」。六甲とは、言わずと知れた兵庫県神戸市の六甲山(標高931メートル)。そして颪は「下」の「風」という文字のつくりから分かるように、「山から吹きおろす風」という意味があります(三省堂デイリーコンサイス国語辞典)。というわけで、六甲颪とは「六甲山から吹きおろす風」という意味なのです。

…これで終わってしまうのはあんまりなので。気象庁の予報用語のページによれば、おろしとは「山から吹きおろす冷たい強風」とあります。本州の南岸を低気圧が通過すると低気圧の中心に向かって北寄りの風が吹く、このとき上空の冷たい空気が六甲山の山肌を伝ってふもとに降りてくるため「冷たい北風」になる、というのが六甲おろしのメカニズムのようです。(本当はもっと面倒なメカニズムのようなのですが。興味のある方は、六甲山ではありませんが那岐山山頂における観測からみたおろし風(広戸風)の発生条件という論文を読んでみてください。)

蛇足。前回の阪神優勝(R)は1985年、その前は1964年ということで、およそ20年に1回は優勝しているようです。気象庁の用語では、異常気象とは「その地点、季節として出現度数が小さく平常的には現れない現象または状態。統計的には30年に1回以下の出現率の現象。」とのことなので、今年の阪神は決して「異常優勝」というわけではないようです。

(2003/9/8)
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