「てんきや」気象予報士への道

#9: 天気図を描こう

子どもの頃、夏休みの宿題で天気図を書きませんでしたか? 私も小学校だか中学校だかのときに一度やりました。ラジカセで録音して何度も繰り返し聞いて描き上げた記憶があります。そんな思い出の天気図ですが、気象予報士試験でも当然出題されます。さすがに天気図1枚まるまる描かされることはありませんが、等圧線や前線を描く問題は過去にも出題されています。これ、練習無しでは意外と難しいので、何度か描いてみて慣れておく必要があります。

天気図を描くにはまず用紙が必要。白地図を見て南大東島セベロクリリスクウルルン島の場所がすぐに分かる人はそれでもいいのですが、そうでない人はラジオ用天気図用紙を用意しましょう。インターネット書店や大きい本屋であれば置いてあるほか、登山用品店にも置いているらしいです。ま、買いに行くのが面倒だという方は、気象庁の漁業気象通報の通報地点変更についてのお知らせのページを印刷して使えば、とりあえず等圧線くらいは描けると思います。

そして描くためのデータですが、NHKラジオ第2放送で9:10・16:00・22:00に放送しているのを聞けばOK…とは言っても面倒でしょうから、気象庁ホームページの天気図の解説のページに載っている「各地の観測値」と「低気圧や前線の位置」のデータを使って練習すると良いでしょう。内容はラジオと全く同じ、のはずです。このデータ、あまり知られていないようですが、録音したりする手間が要らないので、こっそりオススメします。

等圧線の通る地点の推定方法
 
地点A              地点B
  ×     |  |     ×
 1010              1016
      1012  1014  
さて、実際に描いてみる場合ですが、日本式の記号で練習してもあまり意味が無いので、天気の記号は国際式天気記号を使って描くと良いと思います(ただし日本式天気記号が試験に絶対に出ないとは言い切れないので要注意)。風力はノットに変換するのは面倒なので、まあ適当に。 そして一番難しくて一番重要なのは等圧線です。4hPa毎に線を引いていけば良いのですが、これが大変。例えば、地点Aの気圧が1010hPa、地点Bの気圧が1016hPaであれば、右図のようにA-B間を1:2に内分する点1012hPaの等圧線が通る…というわけですが、言うは易し行うは難し。まあこればっかりは「やってみてください」としか言いようがありません。等圧線が正しく描けたかどうかは、気象庁発表の速報天気図(SPAS)と比較してみると良いでしょう。まあ、2,3枚描けば慣れますよ。たぶん。

ちなみに、もっと問題になるのは、前線。「どこの地点を通るか全部書いてあるじゃないか」と思うかもしれませんが、それは気象通報のオハナシ。気象予報士試験では、相当温位や風の場を天気図から読み取って前線の位置を解析する、という難題が出されることがあるのですが、これを解くにはこのような練習ではとても歯が立ちません。というわけで、前線解析についてはまた別の機会に…

(2003/7/5)
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