夏が去っていく。プールには行ったけど海には行ってない。バナナは食べたけどスイカは食べてない。屋台は見たけど花火は見てない。そんな夏が去っていく。そして、秋。スポーツの秋、芸術の秋、そして八代亜紀。…いかんこれではまるで俵太のネタではないか。最後にコケて水にハマらなければならないではないか。
それはともかく。
秋の日は釣瓶落しという諺がある。釣瓶とかいてつるべと読む。鶴瓶ではない。秋は井戸の釣瓶のようにあっという間に太陽が沈んでしまうという意味である。何故こんなことを言い出したかというと、今年は日暮れで秋を実感しているからである。9月初めというこの時期で、もはや7時には真っ暗になってしまうのだ。うーん、秋だなあ…ってそれにしても早すぎやしないか? 去年まではもうちょっと遅い時間まで明るかったと思うのだけれど…
そう、それは大阪から東京に引っ越したから。距離にして約500キロ東西に離れているこの2地点では日の出・日の入りの時刻が15分以上違うのである。こんなことで地球の丸さを実感してしまうとは。いや、それを言うなら秋という季節そのものが地球の運動の規則性というかちょっと傾いているせいなのではあるが。とにかく、夏を堪能できなかったぶん秋は精いっぱい楽しみたいものである。