雪が積もると喜ぶのはコドモ、雪が積もると困るのはオトナ。スキー好きな人とかは別として、オトナとコドモの境界線をうまく表しているのではないかと思う。
昔、小学生になるかならないかという頃には、外に雪が積もると雪ダルマかなんか作ったりしてはしゃいでたもんである。それが、いつ頃かを境に、やれ道で滑って転びそうになっただの、電車が動かないだの、バイクに乗れないだの、雪というのは困った存在になってしまったのである。
小さい頃、雪が降って楽しかったのは、きっとそれが非日常的出来事だったからではなかろうか。雪国に生まれ育っていたらまた違った感じ方をしていたかもしれないが、ともかくコドモの頃は非日常を目一杯楽しんでいたのであろう。翻ってオトナになった今では、雪という非日常によって電車だクルマだ仕事だといった日常に支障えるために鬱陶しく感じてしまうのだろう。
非日常を楽しむ余裕、その程度のゆとりも今の世の中は認めてくれないのだろうか…