おしゃれをすること。それはもう私の人生の課題といっても差し支えない。いろんなとこを巡り歩いて素敵なお洋服に出会えた時は最高に嬉しいし、それを着た自分のことも、いつもよりほんの少しだけ好きになれる。
その中で最も自分のことを好きになれるお洋服がある。それはカネコイサオ先生のお洋服。俗にいうピンクハウス系といえばわかってもらえるかしら。と言ってもカネコ先生はピンクハウスのデザイナーではなく、ワンダフルワールド及びカネコイサオ、というブランドのデザイナーであるのだけれど。ひらひらのフリルやレース、ちりばめられたリボン、華やかなコサージュ、信じられないくらいにカワイイチェリーやウサギやテディベアやひなぎくなどのプリントによって構成されるお洋服たちは、本当に本当に、最上級の賛辞を込めるに価するものなのだ。私にとっては。
道行く人たちがカネコ先生のお洋服を見てどう思うかなんて関係なく、それを着た私は間違いなく、私にとってはおしゃれ、なのだ。あなたがおしゃれだと思うこと、そして私がおしゃれだと思うこと、それはまったく違う価値観から成るものだから、このコラムについての苦情はいっさい受け付けられないし、訂正なんて出来ない。おしゃれってそういうものでしょ?
そのかわり、自分に似合うもの似合わないものの感覚を養うことは必須、だと思うし、大好きなお洋服に似合うように努力をすることも必須。おしゃれ道は険しく厳しいものなのだ。おわかり?