「アメリカの偉大さと味」
今を去る事数十年。アメリカの言葉で言うなら、Long long time ago..とか、そんな大昔では無いが、1ドルを手に入れる為に300円程かかっていた昔、ワイルドターキーなどと呼ばれるバーボンは、日本円で5000円を超える価格を付けていた。それが、突如として、今は死語となりつつあるが、円高ドル安と呼ばれる現象が起こり、当時高嶺の花であったワイルドターキーは、1980円程までに値段が下落し、私のグラスに注がれる機会も、格段に増えたのである。
また、貿易黒字減らし輸入促進政策により、小売店舗にも、アメリカの輸入食材が多量に並ぶようになり、見たこともないような、ある意味おどろおどろしい菓子類も、店頭に並ぶようになる。そんなアメリカの菓子やなどを食した事がある日本人は、そのアメリカの偉大さ、強大さ、あるいは日本人には真似できないメリハリを痛感した事と思う。アメリカの菓子は、総じて味が複雑で無いのだ。日本のケーキに代表されるように、甘さを控え旨味を利かせた。。などと言う、わびさびは、そこに存在しない。甘いっ!それだけの味がそこに存在する。日本の菓子ならば、美味いと不味いに評価が分かれる事があるが、アメリカの菓子は、誰が食べても評価はひとつ、甘い。である。はっきりしている。そうなのだ、こんな菓子ひとつにしても、常にアメリカは、その偉大かつ世界リーダーシップたる所以を存分に表現していると言っても過言ではないだろう。