バスはなんだかもの寂しげに感じる。実家の北海道は一部を除いて鉄道網が不完全であるため、バスが大事な交通手段である。そのために、一つの町から次の町まで移動する間の殺風景な景色の記憶がバスと直結する。幼心に夕暮れの車窓を流れる山中の絵はあまりにも強いイメージとして残っている。だから、今でもあまり一人ではバスに乗らない。なんとなく寂しくなってしまうから…