高栄養で安価。庶民の味方。朝御飯の一品に、お弁当のおかずにと、大活躍の卵。 コレステロールが気になって、朝は一個以上食べない。という人もいらっしゃるかもしれないが最近見たテレビ番組では卵をたくさん食べるとコレステロールが溜まることを否定していた。もちろん何事にも限度があるだろうから某ボクシング映画の主人公のように生卵の一気飲みなんかはやめたほうがよいだろう。
世間一般的には老若男女に好き嫌いなく食べられ、重宝されている卵だが私にとっては人生最大の敵とも言える。何を隠そう私は卵アレルギーなのだ。小さい時からで、昔は随分苦労した。何かしら卵が入っている食べ物は多く、外食には非常に神経質であったし、いつもなら甘くて美味しいケーキでさえも体調の悪い日には私には有毒物質となってしまうのだ。楽しいはずの旅行も朝食には閉口した。ゆで卵と冷たくなってしまったアジの開きの焼き物ならいいが、ベーコンエッグなんかがでてきた日には御飯とお味噌汁だけしか食べれないなんて事もあった。世間一般的にはホコホコのオムレツの芳しい匂いも、すき焼きの甘辛さをセーブする生卵も私にとっては悪臭とべったりとまとわりつく粘性物であった。
最近は随分とマシになって、お好み焼きもケーキも食べてもちょっと痒くなるくらいになった。マヨネーズも好きである。
しかし、私と卵との戦いはまだまだつづくのである。