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クリスマス
By.ROCK☆彡 [Profile] [Mail]

クリスマスは12月25日。しかし、どういうわけか世間ではイブの24日の方が盛り上がっているようだ。

キリスト教圏+αの地域で盛り上がるためか、映画や童話などの題材になるほど色々なことがある。

映画の題材にならないまでもやはり人それぞれに思い出に残る出来事がクリスマスにはあるだろう。もちろん私にも忘れられない思い出がある。などと書くと甘いラブロマンスや失恋話と相場は決まっているが、そこはそれ。週間Xのコラムをお読みになっている方々がそんな話期を待してるはずもなし、話せる話もなし。

私の忘れられないクリスマス。それは大学一年のクリスマスイブ。男子校のような大学では一緒に過ごす女の子が居るでもないので(*注 自分の魅力不足や努力不足は考慮されておりません)いつもどおりのアルバイト。23時を過ぎてお店も終わり帰るときに店のマスターの娘さんが「これ食べてね」とケーキが入っていると思われる箱を手渡してくれた。ひとりだけにならうれしいが、パートのおばさんも含めてみんなに渡していたのでどうというものでもない。しかし、このまま誰も居ないアパートに帰るのも寂しいと何を間違ったか年末家に帰らない数少ない先輩のアパートへ行って、「ケーキ食べませんか?」硬直する先輩。「バイト先でもらったんです」ほっとした表情の先輩が部屋へ入れてくれた。箱を開けるとやはりケーキが入っていてお約束でロウソクが入っていた。何も考えず私がケーキに突き刺し、ロウソクに火をつけた。しばらくの沈黙のうち先輩が「・・・・ジングルベール、ジングルベール・・・」

執筆途中ですが、ディスプレイが涙で霞んで見えるため今回のコラムここまでにさせていただきます。

(1999.12.9)

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