「てんきや」気象予報士への道

#8: 台風≠typhoon

(2004/10/23 追記)
このページの中で2ヶ所、severe tropical stormの略称を間違って TST と表記していましたが、正しくはSTSです。誤った記述でご迷惑をおかけした皆さん、申し訳ありませんでした。玉川大・松山さん、御指摘ありがとうございました。

台風は英語で何というか? 辞書を引くまでもなく typhoon ですね。でも、天気図の上ではこの関係は必ずしも成り立ちません。

日本における台風の区分
参考: 気象庁ホームページ 台風のはなし

最大風速
熱帯低気圧 17m/s未満
台風 17〜33m/s
強い台風 33〜44m/s
非常に強い台風 44〜54m/s
猛烈な台風 54m/s以上
日本では、熱帯低気圧を中心付近の最大風速により左表のように分類しています。ニュースの台風情報などで使われている表現なので馴染みがあるのではないかと思います。ちなみに、かつては「弱い台風」「並みの強さの台風」という呼び方もあったのですが、「弱い台風」だと思ってあなどっていたため被害に遭ったという例が少なくなかったため、現在では「強い台風」に満たないものは単に「台風」と呼ぶようになっています。

WMOによる熱帯低気圧の区分

最大風速 国際区分 略記 日本の区分
34KT(17m/s)未満 tropical depression TD 熱帯低気圧
34KT(17m/s)〜48KT(25m/s) tropical storm TS 台風
48KT(25m/s)〜64KT(33m/s) severe tropical storm TST STS
64KT(33m/s)以上 typhoon T 強い台風
さて、国際気象機関(WMO)が定める熱帯低気圧の区分は右図のようになっています。TD, TS, TST STS, Tという表記は国際式天気図に用いられていて、気象庁が作成している地上天気図(ASAS)などでもこれらの表記になっています。

ここで注目してほしいのが"typhoon"と「台風」の関係。最大風速33m/s以上、日本で言うところの「強い台風」は"typhoon"と呼ばれますが、風速17〜33m/sの「台風」は、国際区分では"tropical storm"または"severe tropical storm"になっています。ASASを読み取る際に"tropical storm"を「熱帯低気圧」と解釈してしまっては大きな誤りになってしまうので、十分に気をつけましょう。

まとめ。
 "tropical storm"は「台風」。
 "typhoon"は「強い台風」。
こう覚えておけば、とりあえず大丈夫でしょう。

(2003/6/22)
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