天気予報には欠かせない気象衛星ひまわり。でも、ひまわりの撮った衛星画像はもうすぐ見られなくなってしまいます。 そもそも現在運用されているひまわり5号は今から8年前、1995年3月18日に打ち上げられたのですが、設計寿命は約5年で本来ならとっくに隠居しているはずだったのですが、1999年11月に打ち上げ予定だった後継機MTSAT-1がH-IIロケットもろともお星さまになってしまった…いや、なれなかったため、今まで老体に鞭打って仕事を続けてきたわけです。しかし予定より3年以上も余計に動き続けて、さすがにそろそろ限界。2年前から南半球の観測範囲や回数を減らすなどしてだましだまし使ってきたのですが、燃料切れとなるといかんともしがたいわけで。
さて、打ち上げ失敗したMTSAT-1に代わる衛星MTSAT-1Rは、本来ならば今頃運用開始となっているはずだったのですが… GOES-9…日本名、パシフィック・ゴーズ。ひまわり5号と同じ1995年に打ち上げられたアメリカの気象衛星で、後継機GOES-10が運用開始した1998年以降はバックアップ機として西経105度に待機していました。そんな予備機をアメリカが気前よく貸してくれる…はずもなく、拝み倒して貸してもらったというのが実情(かどうかは知らないけれどおそらくきっとそうでしょう…少なくとも費用はすべて日本持ち)。まあとにかく、代替機のメドもついて、衛星からの観測できなくなるという最悪の事態は回避できたわけです。
8年間働きつづけたひまわり5号、パシフィック・ゴーズへの引継ぎは5月22日の予定です。本当に、おつかれさまでした。 |
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