過去問を解いてみる、というのは試験対策の基本ですが、古い過去問を使って勉強するときは気をつけないと痛い目に遭います。 例えば。過去問で「建設省」「建設大臣」という単語が出てきたら、全部「国土交通省」「国土交通大臣・扇千影」に読み換えないといけない(いや扇千影(本名:林寛子)は不要なのだが。ていうか「3時のあなた」の司会やってたのか知らなかった…)。こんなのは単なる読み換えなのでまだ良いのですが、法律や省令、施行規則は随時改正されている可能性があるので、最新の条文に一度は目を通しておくことをオススメします。 また気象観測や発表の方法も技術の進歩とともに変わってきています。かつては高層気象観測の手段として気象ロケットが打ち上げられていましたが、2001年に廃止されました。(参考:岩手日報ニュース2001年3月22日の記事)現在では全国25箇所に設置されたウインド・プロファイラにより上空大気の観測が行われています。(なおレーウィンゾンデによる観測は健在です) ほかにも、以前はアメダスによる観測値の通報は原則1時間に1回でしたが、最近では10分ごとに通報するように運用が変わっています。テレビの気象情報でも「今朝6時50分のアメダスの気温」などの画面が使われはじめているので注意していれば気付くかもしれませんが、本番の試験の後で気付いてもあとの祭り。というわけで、過去問や参考書だけに頼るのではなく、常に最新情報を入手できるようにアンテナを張っておきましょう。気象庁のホームページにはニュースリリースが随時掲載されているので、定期的にチェックしていれば最新情報を入手できます。また気象予報士試験の直前講座などに参加してみるのも良いのではないかと思います(って私は受講したこと無いんで実際のところは分かりませんが←無責任)。 過去問や参考書に頼るなと言っておきながら、次回はそんな試験対策本について…の予定。 |
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