「てんきや」気象予報士への道

#3: わたしが使った本

というわけで今回は気象予報士試験に関連した書籍の話です。ただし、タイトルのとおり「わたしが使った本」ということであり、必ずしもオススメかどうかはアレなので御容赦を。

まず最初に買ったのは
  はじめての気象予報士試験 (なるほどナットク!) 新田尚 監修/土屋喬・岩下晴彦 共著
  オーム社 1998年発行 1700円 ISBN 4-274-16468-3
名前のとおり、気象予報士を目指す人のための本。教科書っぽいスタイルですが、図版も多くて読みやすい1冊。あと個人的にオーム社は信頼できる気がして<なんとなく、ですけど。

次に買ったのは
  まるごと覚える気象予報士試験 ポイントレッスン (SHINSEI LICENSE MANUAL)
  新星出版社 1998年発行 1800円 ISBN 4-405-02096-5
って、ブックオフで買ったんですけど(笑) 「はじめての…」が教科書スタイルなら、こちらは参考書スタイル。一つの項目が見開き2ページにまとまっているのが見やすいといえば見やすいが、そのぶん情報量は少なめ。あと過去問も載っているが分量が少ないので結局別の問題集が必要…ってことで、定価で買うのは正直あまりオススメしかねるかも。

そして、気象予報士試験の参考書の本命といえば、やはりこれ。
  一般気象学第2版 小倉義光 著
  東京大学出版会 1999年発行 2800円 ISBN 4-13-062706-6
これは教科書っぽいスタイルではなく、まんま教科書。巻頭にも「この本は大学の教養課程ではじめて気象学を学ぶ人の教科書として書かれたものである。」…とあるとおり、正直とっつきにくい本です。参考書の本命とは言うものの、予報士試験に挑戦しようと思って最初に手にする本がこれでは間違いなく挫折します。上述の2冊くらいのゆるい本から試してみて、耐性がついてから一般気象学に挑めば、実はわかりやすく書かれた非常に良い本です。オススメ。
ちなみに本命が「一般気象学」なら対抗は間違いなく「 最新 天気予報の技術―気象予報士をめざす人に 」(東京堂出版)でしょう。値段も同じ2800円なので、好みで選ぶのも良いかと思います。ちなみに私は電車の中でも読めるほうにしました<天気予報の技術はデカいんだな。

最後に、問題集を1冊。
 「気象予報士試験精選問題集 −平成14年版−」 気象予報士試験研究会 編著
  成山堂書店 2001年発行 2800円 ISBN 4-425-97367-4
これから買うなら 気象予報士試験精選問題集〈平成21年度版〉 が既刊ですので、そちらを。気象予報士試験が開始した頃の問題から割と最近の問題まで網羅しているので、これ1冊でそこそこ対応できます。難点は、A5サイズなので実技問題の図が見づらいこと。あと解説もかなりあっさりしています。とはいえ東京堂出版の「模範解答と解説」シリーズを揃えようと思ったらいくらお金があっても足りないので、ねぇ。

というわけで、わたしは以上4冊でなんとかしました。この手の本はたくさん買っても仕方なくて、むしろ良い本を厳選して擦り切れるほど読むほうが効果的だと世間的には言われています…まあ私の場合は単にお金をケチっただけなのですが。とにかく、WEBなどを使って世間の評判を確認してから購入することをオススメします。

最後に…この手の本、本屋に行ってもなかなか見つからなかったりします。資格関係の棚ではなく、理工系の棚の中の天文学のあたりを探すと、気象予報士関連の本が何冊か並んでいるはずです…そこそこ大きい本屋であれば。手近にそこそこ大きい本屋が無い場合、立ち読みせずに買うのは少々リスキーではありますが、 amazon などのネット書店を利用するのも手ではあります。でも本当はやっぱり内容に目を通してから買うことを強く推奨しますけどね。

(2003/4/21)
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