先日テレビの天気予報を見ていたら、こんな話が。「ドイツでは誰でも高気圧や低気圧の名付け親になることができるんです」…気になる。ていうか、名付け親になってみたい。というわけで、調べてみました。
この命名サービスを実施しているのは、ベルリン自由大学(Freie Universitat Berlin)の気象研究所。この研究所が観測所維持のための寄付を募る手段として命名サービスが実施されているようで、Wetterpatenschaftというページに名付け親になる方法が詳しく書かれています(ドイツ語で)。要約すると、
2004年は、低気圧には女性の名前を、高気圧には男性の名前をつける(年ごとに男女を入れ替えている)。
高気圧・低気圧それぞれ頭文字がアルファベット順にA,B,C,...Zの順になるように命名される。
申し込みは先着順のようで、リスト(低気圧/高気圧)に空きがあれば申し込みが可能。オーダーは専用の用紙を使って郵便かFAXで。
気になるお値段は、低気圧が€199(約26500円)、高気圧だと€299(約40000円)。(€1=¥133で計算)
申し込みが少ない場合は、eBayでオークションに出されることも。
…ということで、決して安い買い物ではありません。そして空きがないと申し込めないというのがネックで、今年の割当分の名前で空きがあるのは、
低気圧(女性)…B, C, F, J, N, O, P, Q, T, U, V, W, X, Y, Z
高気圧(男性)…X, Z
だけです(1/27現在)。この時点で男性の名前をつけるのはほとんど絶望的ですが、女性名であれば「ちえ」さんや「なおみ」さんや「ゆき」さんなど取れそうな名前は結構ありそうです(ただし「そもそも日本人の名前でもOKか?」という大きな問題があるのですが)。ちなみに2005年の名前の募集は2004年10月1日に開始予定とのことなので、ぜひとも名付け親になりたいという方は今からカレンダーに印をつけておきましょう。
日本でも2000年から台風に名前を付けていますが、これは自由に命名できるわけではありません。自分の名前が天気図の上に刻まれて、しかも運良く(運悪く?)気象災害でも引き起こせば人々の記憶にも残るかもしれないというこのサービス、誰か試してみませんか?
追記。
私のようにドイツ語が不自由な方のために、Babel Fish Translationを紹介しておきます。このページを使えば、とりあえず英語には翻訳してくれます。英語に翻訳した文章をさらに日本語に訳すと…えーと、頑張って英語を読んだほうがいいと思います。
追記その2 (2005/9/6)
私、実際に申し込んでみました。コラム「天気図に名を残す(実践編)」にて詳しくリポートしています。是非ご覧ください。
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