「てんきや」コラム

#28: blogに天気予報

はてなダイアリーチャンネル北国tvココログDoblogなどのweblog、いわゆるblog(ブログ)のサービスが盛んになっています。blogとは何か…というと、要するにウェブ日記のようなものですが、blogの特徴の一つがRSS(RDF Site Summary)。blogの最新記事などの要約などのデータを一定のフォーマットで提供する機能で、RSS対応ツールで更新状況をチェックしたり、自分のウェブサイトやblogに他のページのヘッドラインを表示したりすることができます。

RSSを使用しているのはblogだけではありません。asahi.com(RSS)Slashdot Japan(RSS)などのニュース系サイトの新着記事一覧、オンライン書店bk1(RSS)の売上ランキングなど色々なサイトで採用されており、この「てんきや」のサイトでもRSSによる更新情報を提供しています(http://www.84p.net/tenkiya/tenkiya-rss.xml)

そして、探してみると、天気予報のRSSを提供しているサイトがありました。その名もずばりrssWeather.com。このサイトはアメリカのサイトですが、METAR(航空気象実況)・TAF(飛行場予報)のデータを利用して世界中の予報データをRSSフォーマットで提供しており、rssWeatherのデータを利用すれば自分のウェブサイトに天気予報を取り込むことができます。左は成田空港の現在の気象状況と予報のデータを取り込んで表示したものです。

「てんきや」のトップページにはweather.comのバナーを貼っていますが、RSSを使うメリットはデザインを自由にカスタマイズできることです。例えば英語をすべて日本語に置き換えてやるなど、頑張ればもっと見やすくすることが可能です。とはいえ、そのためにはウェブプログラミングの知識が必要で結構大変です。そんなん分からん、という方にはInfinite Penguins RSS viewerというページをおすすめします。カスタマイズの自由度は低いものの、左の例と同じRSSのデータをこのように表示して、自分のページに取り込むことができます。

【参考】上記ツールの使い方を、簡単に…
(1) rssWeather.comで希望の地点を選択して、画面左側の[XML]アイコンでRSSファイルのURLを取得する。
(2) Infinite Penguins RSS viewerのURLの欄に上記のURLを入力し、他のオプションを適当に設定して[Go!]をクリックすると、リンク用のHTML文と表示例が出力されます。

このようなサービスが日本語で使えると非常にうれしいのですが、残念ながら今のところそのような話は聞きません。ただ、気象庁が3月18日からXML形式の気象情報の提供を開始するとのことなので、今後は期待できるかもしれません(RSSフォーマットはXMLの一種なので、XMLからRSSへは簡単に変換できると思います)。誰かが始める前に、気象業務支援センターからデータを買って自分で配信サービスを始めるというのも、いい商売になるかもしれませんよ…?

2004/12/18 追記
ポータルサイトgooが天気予報のRSS配信を開始しました。goo天気のトップページから都道府県を選択すると、予報ページの中にRSSのアイコンがあります。予報内容は気象庁発表のもので、1日3回更新されるとのこと。これは…使える!

(2004/3/9)
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