台風6号(ディアンムー)が猛威を振るってそれどころではなかったのですが、6月21日は夏至でした。去年は日本の夏至の話をしましたが(「日本の時差」)、ことしは海外の夏至の話題を。 北に昇る太陽?太陽が東から昇って西に沈む…というのは万国共通です。白夜のときは沈まないじゃないか、という声もあるでしょうが、それでも「西から昇ったおひさまが東に沈む」ということはありません。では北半球の真昼には南の空に太陽が昇って北側に日陰ができる…というのはどうでしょう? 日本で暮らしていれば常識のように思えますが、時と場所によっては必ずしも正しいとは言えません。
北半球にいるのにも関わらず太陽が北に昇り南側に日陰ができるというのは、日本に住む人にとっては常識はずれに感じるかもしれませんが、こういう事象が毎年起こる地域に住んでいれば、「影は季節によって北にできることも南にできることもある」というのが常識で、日本人の常識こそ「非常識だ」と言われてしまうかもしれません。
【追記1】言うまでもないとは思いますが、「北」と「南」をすべて入れ替えれば南半球でも全く同じことがあてはまります(南半球で南に昇る太陽もあり、と)。 ラハイナ・ヌーン、太陽が真上に昇る日北回帰線の上の地点では、毎年1回夏至の日に太陽が真上に昇りますが、北回帰線と南回帰線に挟まれた地域では同じ現象が年に2回起きます。赤道直下の地点であれば、もちろん春分と秋分の日ですね。ハワイでは、この太陽が真上に昇って影ができなくなる現象のことを「ラハイナヌーン(Lahaina noon)」と呼んでいます。Lahainaとはマウイ島の地名で、かつてはハワイ王国の首都でもあったのですが、同時にハワイの言葉で「残酷な太陽」という意味もあります。真上から照り付けて日陰に逃げることもできない、まさにぴったりなネーミング(この名前自体も、十数年前に公募して決めたとか)。日本ではまず見られないこの現象、ハワイに行こうかなという方はぜひ予定を合わせてみてはいかがでしょうか? ハワイのラハイナヌーンの日時はBishop Museumのサイトに掲載されています。 |
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